◇◆ 行程 ◆◇ |
---|
■1日目 出発〜宮崎〜屋久島上陸編 |
自宅 ⇒ 大阪南港かもめFT |
■2日目 |
宮崎港FT ⇒ 鬼の洗濯板 ⇒ 青島神社 ⇒ 鵜戸神宮 ⇒ 佐多岬(未遂) ⇒ ゲストハウス |
■3日目 |
鹿児島南埠頭FT ⇒ 宮之浦港FT ⇒ 永田浜 ⇒ 横河渓谷 ⇒ 屋久島灯台 ⇒ 大川の滝 ⇒ 千尋滝 |
■4日目 縄文杉登山編 |
荒川登山口 ⇒ 縄文杉 ⇒ 荒川登山口 |
■5日目 白谷雲水峡編 |
白谷雲水峡 ⇒ 宮之浦港FT ⇒ 鹿児島南埠頭FT ⇒ 休暇村指宿 |
■6日目 熊本編 |
休暇村指宿 ⇒ 熊本市内 |
■7日目 |
熊本城 ⇒ 俵山 ⇒ 白川水源 ⇒ 阿蘇中岳火口 ⇒ 草千里ヶ浜 ⇒ 黒川温泉 ⇒ 長湯温泉 |
■8日目 大分前編 昭和の町〜京都〜帰宅編 |
ラムネ温泉館 ⇒ 久住高原スカイパークあざみ台 ⇒ 長者原 ⇒ 九重“夢”大吊橋 ⇒ 両合の棚田 ⇒ 昭和の町 ⇒ 別府港FT |
■9日目 |
大阪南港FT ⇒ 龍安寺 ⇒ 上加茂神社 ⇒ 下賀茂神社 ⇒ 岡崎市内 |
■10日目 |
岡崎市内 ⇒ 自宅 |
出発〜宮崎〜屋久島上陸編
GWの九州旅行を終えたあと。フロントガラスのひびが原因で、クルマを売却するという思い切った決断をしました。そして、足がなくなるのは困るからとクルマを売った資金で125ccのバイクを購入。
これにより、破格の費用で旅に出ることが可能となり、もうひとつの思い切った決断、同じ年に二度九州に行くという計画が実行に移されました。
なぜ破格かというと、125cc以下は高速に乗ることができないから。もうひとつは、フェリーの運賃が「原付」と同じ扱いになるから。
そして、ハイオクで10km/l程度しか走らなかったエボに比べ、レギュラーで50km/lも走るためガス代がタダ同然に安いということ。
九州への入り方は、大阪から宮崎へのフェリーを選択しました。だってもう九州北部には用がないし(笑)
というわけで初日。大阪まで下道で行きました。500km、13時間半かかりましたが、かかった費用はガソリン10リットル分、なんとたったの1,500円。嘘みたい。
浜松、弁天島。いい天気でした。っていうか本気で暑かった。
12時間くらいで着くと見込んでいたのですが、思ったよりペースが上がらず、さらに四日市市内でひどすぎる渋滞にはまり、徐々に焦りはじめます。
もしフェリーに乗り遅れたら…その後のすべてをキャンセルしてそのまま帰宅という最悪なシナリオが頭をよぎり、その後、完全に開き直ってある暴挙に出ました。
だって、もうこうするしかなかったんです。
名阪国道を走るしか(汗)
125cc以下は通行禁止の自動車専用道路。高速じゃないのに常に90〜100km/hくらいで流れてる、高速と呼ぶに値する国道。それが名阪国道。
もし覆面に捕まったら、そのタイムロスでフェリーに間に合わなくなるかもしれない…というジレンマを抱えながら、行けるとこまで行こうと、ビビりながら30kmほど走りました。
それでも最後大阪市内、信号のせいでペースダウンし本当にひやひやものでした。
フェリーの出航が19:00なのに、ターミナルに着いたのが18時45分。初日からホントありえない…。
ずっと心臓に悪かったせいでどっと疲れたのでとっとと寝たかったのですが、そうは問屋が卸しません。
隣にいたファミリー。兄弟の子どもたちが本気でうるさい。周りの人たちが誰も注意しないのが不思議なほどうるさい。騒ぐ。はしゃいで暴れる。親の注意もほとんど聞かない。
キレそうなのを菩薩の心で我慢して、ようやく眠りに落ちたのですが、夜中、目が覚めると僕の上に足がのしかかってるじゃありませんか。こんのクソガキ…。
そして、寝返りを打って何度も蹴りを入れてきたのでついにブチキレてひっぱたいちゃいました(笑)
その後は別人のようにおとなしくなり、朝起きたら怖い先生を見るような目で僕のことを見てましたw
フェリーの中でおじさんと立ち話。結婚して京都に住んでる方で、実家がある宮崎に帰省するところとのこと。
昔はバイク旅なんてものをやっていたそうで、今回の旅のことを話すと羨ましがられました。こういう旅先での一期一会が僕は本当に好きです。
二日目。宮崎港からスタートして、ゴールは鹿児島市内。340kmとこの日もけっこうな距離を走りました。
フェリーをおりたらそこはもう南国宮崎。
ついに45県目に突入です。しかしまぁ、この日も素晴らしい快晴で朝から灼熱地獄ですよ。
でもバイクにとっては、暑いぐらい雨降るよりか全然マシ。
走り出してすぐに、こんな看板が。
セブンイレブンまで711メートル。いいセンスしてます宮崎(笑)
最初の目的地は青島神社。
新婚旅行のメッカだったそうですね。昭和の話ですが。
やはり縁結びが有名らしいので、旅の無事と、よい人との良縁を祈願しました。
僕にとっての縁結びとは、異性だけではなく老若男女、これから出会う人との縁もそうだし、今の友達ともよい人間関係を継続する、そういうことをいつもご祈願します。
鬼の洗濯板。どうしてこうなったのかよくわかりませんが、自然の力ってすごいですね。
この直後、グローブを後ろの荷物の上に置いたまま走り出してしまい(当然途中で落下します)、途中で気づいて引き返したのですが結局片方しか見つかりませんでした。何やってんだろう、ホント。とほほ。
日南海岸、鬼の洗濯岩を望む。
絶景なり。道の駅フェニックスにて。
続いて鵜戸神宮へ。こちらも宮崎観光のテッパン。
ここの目玉はこの亀石。亀の形してるのがおわかりいただけますか。
願いをこめた石を、背中のところに投げ入れると願いが叶うと言われている石です。
これがその石、「運玉」。これ、男性は左手で投げるんですよ。どんなハンデだ…。サウスポーの人にはまったく意味がないし。
かなり惜しかったのですが結局穴には入りませんでした。だいたいこういうのって成功したためしがないんだよなぁ。
南郷町に日本最南端のセブンイレブンがありました。
セブンはこの年の6月に鹿児島県内に進出を始めたとのことで。いずれ最南端の称号も他店に譲ることになりそうですね。
岸良海岸。絶景かな。
このときすでに鹿児島。無事46県目に突入。残すは熊本だけ。
本土最南端、佐多岬目指して走りました。
その少し手前でにわか雨に降られたのでかっぱを着たのですが、結果的にはこのロスが致命傷になり…
ゲートが閉まる17時に…、10分間に合いませんでしたorz
というか、17時以降入れなくなることをまったく把握してなかった時点で負けですよね。
神奈川からバイクではるばるここまで来たのに…ゲートのおばちゃんにちょっとだけ食い下がったのですがムダな抵抗でした。いさぎよく諦めよう。
佐多岬ロードパークでサルに遭遇しました。
わかりますか?この中に二頭いますよ。
大隅半島の西側を北上。
時間も遅くなってしまったので、桜島〜鹿児島間はフェリーで渡りました。
運賃150円、原付200円。わずか15分で着きます。船内に立ち食いうどんのお店があったので、ちょうどいいので夕食にしました。
この日は鹿児島市内のゲストハウスに投宿。これがそのゲストハウス。シングルで素泊まり2,500円。
三日目。ついに屋久島に上陸しました。
鹿児島港からフェリーで4時間。
着いてまず昼食にしました。飛び魚丼。
屋久島と言えば飛び魚が名物らしいので、挨拶がわりにコイツをオーダー。
腹もふくれたところで観光スタート。
実は昨夜雨が降ったのですが、カバーかけてたにも関わらずサイドバッグの中の衣類がすべて残念なことになっておりまして(涙)
なのでTシャツを乾かしながら走りました。え?Tシャツの文字ですか?
もちろん、「旅人(たびんちゅ)」です!
永田浜。ウミガメの産卵地として有名な浜です。
この後、横河(よっご)渓谷に向かったのですが、突如スコールみたいな雨が!
ちょうど駐車場に東屋があったので、バイクもろとも雨宿りしました。
「屋久島の天気は、女心より気まぐれ」。体験に基づく僕の格言です(笑)
屋久島灯台。今なお現役だそうです。
西部林道を走ってたら、ヤクザルに遭遇。
会社の後輩曰く、「西部林道はサルだらけなのでアウトインアウトは危険ですよw」とのこと。
でも、雨降ってたせいかこの一回しか会えなかった。あ、もちろん安全運転で行きましたよ。
西部林道とは、屋久島西部にある林道でこんな感じの道。
一部が世界遺産登録地域になっています。
大川の滝。なんと落差88メートル!日本の滝百選にも選ばれている滝です。
屋久島にも温泉がいくつかあるのですが、海岸に湧いている温泉がふたつほどあるんです。
ひとつがこの湯泊温泉。どうですか、この開放感!
しかし、男女の仕切りがもはや意味をなしていない気がする…。
もうひとつがこの平内海中温泉。
満潮時は水没するため、干潮時の前後2時間くらいしか入浴できないという湯泊温泉以上にワイルドな温泉。
ちなみに料金はどちらも寸志100円です。
この日は、ユースホステルのような民宿に泊まりました。
大阪から傷心旅行で来た旅人と仲良くなり、明日一緒に縄文杉登山に行く約束をしました。
夜は宿泊客全員で宴会。どうも、毎晩こんな感じで宴が行われている宿のようで。初めて会った人たちとワイワイやるこの感じ。旅の醍醐味ですよね。贅沢な時間を過ごしました。
しかし、宿に着いてから外はずっと雨。明日大丈夫だろうか。