白谷雲水峡編

五日目。屋久島最終日。この日のメインは白谷雲水峡。
屋久島二泊目のお宿。宮之浦から少し東へ行った楠川にある民宿です。
おじちゃんがいい人で、屋久島にまつわるいろいろな話を聞かせてくれました。いいことも、悪いことも。
こういう経験って、ホテルや旅館じゃなかなかできない。僕はやっぱり民宿って好きです。こういうところが。
民宿から白谷雲水峡へ向かう途中、目の前に虹が!
今日は何やらいいことがありそうだ。
それにしても昨日8時間も歩いたせいで、体のふしぶしが痛い(´・ω・`)
もう少しで駐車場ってところで、ヤクジカとヤクザルが現れました。
しかも、サルが「キイイィィィィィッッッッ」とか大声で鳴くんですよ。
ここは動物園かっつーの!!一人で全力でツッコんじゃいましたw
白谷雲水峡は環境保全協力金300円を払うのですが、管理棟がまだ開いてない時間だったのでそのまま進みます。帰りに払いました。
管理棟近くの橋から。
ここで白谷雲水峡について少しご紹介。宮之浦川の支流、白谷川の上流に位置し、屋久杉をはじめ、各種照葉樹林が自生している渓流です。
その景観の素晴らしさもさることながら、なぜここまで人気かつ有名なのか。それは、「もののけ姫」のモデルになったからに他なりません。
現在は「苔むす森」と呼ばれる通称もののけの森は、宮崎監督が何度も足を運び映画の構想を練ったらしいですよ。
白谷雲水峡は、太鼓岩コースで往復5時間の行程。縄文杉の半分ですね。
ところが、歩きはじめると体が鉛のように重く、全然足が上がらないorz
ちょwこれはヤバいぞ。フェリーの時間があるから、著しいペースダウンだけはなんとしても避けなければ。
それでも途中から、その重さにも慣れてきて少しずつペースも上がってきました。
重かったのは、昨日はなかった一眼レフと三脚があったからだな…。うん、きっとそうだ。
こちらは二代大杉。雲水峡の中でもっとも大きいと言われている杉です。
三本足杉。
縄文杉登山は、縄文杉を観ることだけが目的だから別に雨でもいいんだけど、白谷雲水峡は景色を見るのが目的だから晴れてくれないとほとんど意味がない。民宿のおじちゃんがそんなことを言ってました。
だから、昨日は雨だったけど、そのぶん今日これだけ晴れたのかなって思うと実は運がいいほうなのかな、とか思ったり。
もうね、本当に圧倒されまくりでした。素晴らしい景色の連続で。
世界自然遺産はやっぱりだてじゃないんですね。遠かったけど来てよかった。
もうため息しか出ませんですよ、えぇ(笑)
あぁそうそう、もしサンがいたら「そなたは美しい」の口説き文句でナンパしようと思ってたんですが、残念ながら出会えませんでしたw
くぐり杉。一応登山道はここをくぐることになってるんですよね。
あえてそうしたのかな。
通称もののけの森、苔むす森に到着。
この風景。もののけ姫のワンシーンにホントそっくりなんですよ。それはもうただただ感動モノでした。
そういやこの場所で、ガイドさんと二人で来てた女の子がコダマの置物を構図に入れて写真撮ってましたw
こういうノリ大好きですw
もののけの森からさらに奥へ進み、辻峠から急な山道を10分ほど登ると、太鼓岩に到着します。
辺り一面視界が開け、絶景が広がる太鼓岩。白谷雲水峡に行ったら行かないともったいない場所です。
太鼓岩に到着。嗚呼…晴れててよかった。
きっと日頃の行いがよす(ry
どうですか、この絶景!
というか、滑落したら確実に死ねます。実際、けっこう怖かったです、太鼓岩。風が強い日だったら((((;゚Д゚)))ガクガクブルブルしてたかもしれません。
苔むす森で写真を撮ってもらった若者たちと、ここでも遭遇。
「あ、どうも」とか言いながらここでも写真を撮ってもらっちゃいましたw
シシ神さま…(´・ω・`)
ちなみに、「静かだ…コダマたちもいない」って口走りながら歩いてたことは内緒ですw
クソ重たい三脚をかついで行ったのは、こういうことだったんです。
よくTVとか写真で見る白谷雲水峡の風景。たぶん、ここかなぁという場所で撮りました。
川の流れがもうちょっと目立つような絵を撮りたかったんだけどな。なかなか難しい。
さつき吊橋。往路では通らなかった橋です。
ここを渡るともうゴールはすぐ。結局5時間のコースを写真撮影込みで3時間半で帰ってきました。
体が重かったわりにはまぁ頑張ったほうかな、と。
単車置き場にて。両サイドには青森ナンバーと奈良ナンバーの単車。ここは鹿児島。
この旅してるって感じがたまらなく気持ちいい♪
県道594号より。宮之浦を望む。
本当に天気がいい日だった。民宿に戻り、荷物を回収。おじちゃんにお世話になったお礼を告げ、途中おみやげを買って宮之浦港へ。
二泊三日。素晴らしい思い出をありがとう。いつかまた来るよ。バイバイ屋久島!

鹿児島港に戻り、そのまま本日の宿泊地、指宿へ。
なぜ指宿かというと、名物の砂蒸し風呂を体験してみたかったから。
浴衣着て寝っ転がって砂かけられていくんですが、重いし熱いし途中から汗だく。もう土葬以外の何物でもなかったです(笑)
砂かけおっさん(ばばぁじゃなかった)にメカニズムを訊いたら、源泉をあげてプール状態にして砂を温め、その後お湯だけ落とすとのこと。温度が下がったら、砂の洗浄も兼ねて同じことをくり返すらしいです。
ここの源泉は60度で、他の場所では80度もあるんだとか。高温の源泉かつ沿岸という環境が必要なため、おじさん曰く砂蒸し風呂は日本で指宿と別府しかないと言ってました。貴重な体験に感謝。

このあとお風呂に入ったんですが、露天風呂から海が見えて、月明かりに水面が照らされて波がキラキラしてました。こんな幻想的な光景見ると帰りたくなくなるじゃん(笑)
今日で五日が経過。いよいよ旅も折り返し。