
富岡製糸場〜草津編
二日目。草津へ向けさらに北上します。

梅雨明け直後で、朝からうだるような暑さ。バイクだと暑さはけっこう堪えるんです。

明治時代、生糸が日本の主要な輸出品でしたが、人手でちまちま作っていたので効率が悪かった。そこで、機械による製糸工場を作って生産力を高めましょうという明治政府の官営工場が明治5年、ここ富岡にできたわけです。

この瓦職人に深谷出身者が多く、のちの煉瓦工場につながっていったんだとか。(2012年の埼玉日帰り参照)

さらに、採光のために高い天井と多くの窓ガラスが使われています。電気がない当時は暗くなるまでが仕事時間だったんですね。

かいこってすごいんだね((((;゚Д゚)))

ですが、ここ富岡製糸場は、模範工場だったこともあり労働環境、賃金ともにかなり高い水準にあったようです。
ここを出て、地方で指導者として活躍した工女さんもたくさんいたそうですよ。



この官営工場が富岡にできたのは、①養蚕が盛ん、②広い土地を確保できる、③住民の同意、④工業用水の確保、⑤燃料の石炭が近くの高崎で採れる、の5つの理由によるからだとか。東京からあまり離れていないというのもありそうですね。

関連絹業文化遺産と併せて、「富岡製糸場と絹産業遺産群」という名称で2013年1月にはユネスコへ推薦書を提出しています。うまくいけば、2014年の世界遺産委員会で登録される運びとなります。

ですが、富岡製糸場では医療費は工場側が負担していたんだとか。どれぐらいVIP待遇かうかがいしれますね。

工女を募集したとき、ワインは人間の血だ、富岡へ行くと生き血を採られるぞという都市伝説がまことしやかに流れ、まったく人が集まらなかったとかw
で、見かねた初代工場長の尾高惇忠が自分の娘を第一号の工女として入場させ、安全性をアピールしました。なんともすごいエピソードですね。
さて、いったん群馬から長野へ。軽井沢経由で北上。連休の軽井沢、もうね渋滞ひどすぎ(涙)

白糸の滝と言えば、静岡の富士宮にある滝(2013年に世界文化遺産に登録)を思い浮かべる人が多いと思いますが、「長野に同名のしょぼい滝がある」という耳寄りな情報を友人から聞いていた僕はいつか絶対に行こうと決めていました。

というか実際しょぼくありませんでした。意外と立派な滝でね。滝壺も澄んでましたよ。なかなか。


2年ちょっとで達成。これからもよろしくな!

初めて見た湯畑。でかい!




この奥に、「西の河原露天風呂」という草津を代表する日帰り温泉があるので入ってきました。
洗い場などはなく、あるのは巨大な露天風呂のみ。
開放感抜群でした。草津を訪れた際は是非!

ごちそうさま。

キャンプ場は、さすがは標高1,000mを超えてるだけあって虫もいないし涼しいしめちゃめちゃ快適でした。
温泉も入ったし、少しは旅の疲れも癒えたことでしょう。