地獄谷温泉編

三日目。早起きして、朝食の前に外湯めぐりをしてきました。
入ったのは真湯、大湯、河原湯。あんまり入って朝から湯あたり起こしちゃまずいのでこれぐらいにしておきました。
結局入った外湯は、13分の4。

朝食を済ませ、お土産を買いに行こうとしたら…
なんかありえないぐらい雪が降ってるんですけど(-_-;)
というわけで、旅館で傘を借りて買い物へ。何から何までお世話になります。
野沢温泉の温泉饅頭と言えば、このフキヤの温泉饅頭が最も有名なようです。非常に美味でした。ごちそうさまでした。
野沢温泉からバスで木島まで行き、そこでバスを乗り換えます。
いやぁ、本数少なすぎだよ…。
バスで信州中野駅へ。ここから乗るのは長野電鉄長野線。
時間の都合で特急を使うことになったのですが、なんと特急券が区間関係なく100円。
ただでさえ赤字かそれに近いローカル線だろうに。儲ける気あるんだろうか…。
あれ…どこかで見たような。
そうなんです、成田エクスプレスの車両です。実はこの長野線の特急、小田急線のロマンスカーと、成田エクスプレスの払い下げとなった車両を使っているんです。
終点の湯田中に到着。
以前、志賀高原にスキーに来たときに湯田中温泉に行って、ここに停まってるロマンスカーを見たんですよ。あのときは相当ビックリしましたが。
それにしても、100円でここまで快適な車両に乗れるんだから沿線に住んでる人が普通に羨ましいです。
湯田中駅からバスに乗るんですが。
乗車券売り場のおばちゃんが、「地獄谷に行くの?」と尋ねてきたのでそうだと答えると、「傘持ってる?」と。
持ってないと答えると、明日戻ってくるときに返してくれればいいから、と事務所の傘を貸してくださいました。
雨が相当降っていたのでホント助かりました。感謝。田舎って、都会と違って親切な人が多いと思う。この旅で実感しました。
バスに乗ってる最中に雨は雪に変わりましたが、地獄谷温泉まではこんな道を30分くらい歩かないといけないんですよ。
もう、まさに秘湯という言葉が当てはまる場所です。
ちなみに、足元がこんな状態なので、キャリーバッグをガラガラ引くとドロドロになると思って持ち上げながら歩きました。
なんで旅行に来て筋トレしなきゃならんのだ(´・ω・`)
靴はドロドロだし、腕はぱんぱんだし、もういろんな意味で限界になりながらなんとか地獄谷温泉後楽館に到着。
チェックインし、しばし部屋で休憩。名物のちまきが置いてあったのでいただきましたが、うん、なかなか美味しかった。
もう、外に出るのが億劫になるぐらい、親の敵のように雪が降っていたのですが、重い腰を上げて出発。
後楽館の目と鼻の先にある「野猿公苑」へ。
きっとTVで見たことある方も多いでしょう。
サルが温泉に入ってるアレですよ。あれがここ。地獄谷にある野猿公苑。入園料は大人500円。
いやね、よくよく考えてみたらこれだけのサルたちが群れをなして温泉につかってるんですからね。
シュールな光景だなぁとwww
注意事項として、以下のようなことが書かれていました。
「なるべく、離れてみる」「眼をじっと見つめない」「手を出したり、さわらない」「食べ物を見せない、与えない」
近づいたら攻撃してくるのかな…。こういうときに望遠レンズは役に立つ。
しかしまぁ、平日のこんな真っ昼間から温泉ですからね。
いいご身分だよホントに(笑)
つがいのサル。夫婦か恋人同士ってとこでしょうか。
いや、そもそもサルの世界にそういう制度というか概念はあるのか?
地獄谷。こんな感じです。
サル用の露天風呂は写真奥のほうで、後楽館はこの後ろ手になります。
ここのサルたち、人をまったく恐れません。
後ろからのしのしと歩いてきて、普通に僕を追い抜いていきましたw
サル、多すぎ(笑)
そういえば、外国人がずいぶん多かったけど海外で有名なのかな、ここ。
確かにサルが温泉入ってる光景なんて珍しいから、日本のガイドブックにはだいたい載ってるんでしょうね。
天然記念物に指定されている「渋の地獄谷噴泉」。
絶えず、超高温の噴泉が20mくらい噴き上がってます。
後楽館の夕食。
秘湯の一軒宿らしく、旅館にしては簡素な食事でした。いや、本来であればこれぐらいで充分だと僕は思うんですが。
こんな場所で旅館を営むこと自体すごいことだと思うので、食事が少ないとか文句は言えませんよね。
隣のテーブルには、大阪から一人で来たおじさん。ビールを飲みながら少し話をしました。
聞くと、旅好き温泉好き鉄道好きと、まぁ僕のストライクゾーンな方で(笑)
ここへ来たのは、3/31で廃線になる長野電鉄屋代線に乗りに来たんだとか。
なるほど。僕は旅の手段として電車に乗ったり撮ったりするのは好きだけど、鉄道自体が目的になることはないので、まぁ要はそこまでのマニアではないので、こういう話を聞くのは新鮮で楽しかったです。