福井後編

ソースカツ丼を食べたあと、福井県立歴史博物館へくり出しました。
いつ知ったのかちょっと忘れましたが、ここには、昨年の「九州その2」で紹介した豊後高田の昭和の町のようなコーナーがあるんです。
これはもう行かないわけにはいかない…。
他のコーナーは写真撮影禁止だったのに、昭和ゾーンだけは撮影OK。
ついてるぞ。うん。ちなみにここ、常設展だけなら入館料はなんと無料。
昭和30年代後半から昭和40年代。高度経済成長を経て、日本の暮らしが大きく変わった時代。
現代は、技術が進歩し、情報が氾濫し、色々なものにしばられ、とらわれ、それでいて嗜好が多様化したことにより自由なことが増え、本当に大切なものがわからなかったり見失ってる人が増えていると思うんですよ。
物質的に豊かでなかった頃は、人々はただ上を向いて日々精一杯生きていた。子どもたちは泥だらけになって走り回り、隣近所は皆仲良く助け合ったりしながら。悩んだり迷ったりすることも今よりはるかに少なかったんじゃないのかな、と。
文明的には豊かになったかもしれませんが、この頃と比べたら、今の日本は大切なものがたくさん失われてしまったんじゃないかと思えてならないんですよね。
だからと言ってどうすることもできませんし、この時代に生きてる以上、やっぱりその中で生き抜いていくしかないわけなんですが。
それがわかっているからこそ、この時代への憧れがより一層強いのかもしれません。
実際、この時代の人たちにも苦労はたくさんあったかもしれない。生きたことがないから、そういうことがわからない。だからないものねだりみたいなことが言えるんだと思います。
とは言え、やっぱり僕はこの時代が大好きです。
生まれ変われるなら絶対この時代に生まれたい。
昭和30年代後半の大衆食堂。
サンプルを見ると、中華そば70円、月見うどん60円などなど。この頃の初任給が2万円だったそうなので、だいたい今の10分の1ぐらいですね。
気の合う仲間と、ビールでも飲みながらTVで盛り上がり、わいわいやる。
いやぁ、考えただけで楽しそうだ(*‾∇‾*)
昭和と言えばこれ。スバル360。
この手の場所にはどこ行っても置いてある気がします。
ふと思うのが、このクルマ、一応四人乗りなんだけど、360ccのエンジンで四人乗せて坂道上るんだろうか。
昭和の生活用品コーナーがありました。
TV、洗濯機、冷蔵庫を当時は『三種の神器』と言うんですよね。努力すれば手が届く、夢の商品。
今で言う、何でしょうね。クルマや家みたいなものでしょうか。
昔はこういう金属の看板が民家の壁や塀、電柱にあったんですよね。
このキンチョールがすごい好き(笑)
市松模様の床と、蝿帳が全力で昭和を醸し出しています。
こういう食卓もいいですよね。
そう言えば、お台場にも台場一丁目商店街なるものがあるそうですね。デックスの中に。
今度行ってみようかな。
博物館の外に出ると、うだるような暑さだったので水分補給。
ふと真上を見上げると、こんな気持ちのいい空が。思わずその風景を切り取っちゃいました。
この日は三日ぶりのキャンプ場泊。
やっぱり、一番落ち着くんですよね。喧騒はないし、空気はうまいし、トラブったりすることもないし。
泊まったのは、越前市にあるみどりと自然の村。市営の野外施設です。
キャンプ場使用料はなんとたったの100円。むしろとらなくていいんじゃないかと思うのは僕だけでしょうか。
キャンプサイトはこんな感じ。日曜だったから、まぁ空いてますよね。
岐阜から来てたファミリーと僕だけでした。
テントを設営し、途中、スーパーで水や食料を買い出ししてから夜景撮影へ。
この日は越前市にある村国山に行ってきました。
越前市は、見てのとおり完全な盆地。そんなに民家や商業施設が立ち並んでいる感じでもないので大丈夫かなぁと思ってたんですが。
ところが思いのほかキレイな夜景でした。
光量だけ見たら大したことないんですが、地形とか、見え方などの総合力で、なかなかクオリティの高い景観を見せてくれました。村国山、侮るべからず。