石川後編〜福井前編

五日目。すでに旅は後半戦にさしかかりました。
この日は石川に別れを告げ、北陸三県目、福井に入ります。 道の駅しらやまさん。
交通量のそこそこ多そうな国道に面しているため、元々こんなところで寝る予定はなかったのですが、駐車場とは反対方向の奥まった場所に芝生があり、思ったよりも夜は静かだったのでここで寝ました。
獅子吼高原のすぐそばだったというのも理由のひとつですが。疲れてたのであんまり移動したくなかったから(笑)
またしても8号線を南下し、加賀市へやってきました。
九谷焼にちょっとだけ興味があったので、九谷焼窯跡展示館へ立ち寄りました。
これは、九谷焼としては現存最古の登り窯。
再興九谷の登り窯跡。
重要な遺産を保護するために、このように建物で覆ったんだそうです。
これがその内部。
ずいぶん大規模な登り窯があったことがうかがい知れます。
焼き物体験なんかもできるようでしたが、そんなのんびりしてるわけにもいきません。売店のものはどれも高かったので当然買えるわけもなく。

加賀地方を代表する名湯、山中温泉にやってきました。
温泉嫌いである、かの松尾芭蕉が奥の細道の道中、いたく気に入って長期滞在したのがここ山中温泉なんだそうですよ。
山中温泉には鶴仙渓というちょっとした渓谷があり、遊歩道が整備されています。
こんなところをお風呂上りに浴衣でそぞろ歩きしたら最高でしょうね。
川の対岸にある旅館の姿が水面に映りこんでいました。
廃墟マニアが好きそうな代物が。
廃業した旅館でしょうか。
山中温泉の総湯、菊の湯に入って来ました。
歴史ある温泉街らしく、だたっ広い浴槽がど真ん中にあって、周囲に洗い場があるという、総湯のイメージそのままでした。ただね、お湯がちょっと暑かった(-_-;)
道の駅山中温泉に、昭和46年まで大聖寺〜山中間を走っていた特急しらさぎ号の車両が展示してありました。
驚いたのが、この車両、引退後は大井川鉄道で走っていたそうです。平成17年まで。
ってことは、僕が静岡にいたときはまだ現役なので、もしかしたら走っている姿をこの目で見たことあるかもしれませんね。

これにて石川編終了。ずいぶん長いこと滞在しましたが、いよいよ福井に入ります。
福井と言えば永平寺。
はい、えーへーじですね。行ってきました。
永平寺は、曹洞宗の修行場。
なので、いわゆる観光向けのお寺にあるような仏像ですとか、五重塔みたいな見てくれが派手な建造物はありません。
そこにあるのは道場と、修行僧の崇高な精神だけ。
まぁ、いきなりこんな立派な天井が出てきて「えっ?」ってなりましたけどねw
確か、修行僧は200人以上いて、起床が3時半だったかな。
それぞれ配属があるそうで、台所とかいろいろ。自分に与えられた職務を一生懸命こなすと。
あとは座禅をしたりするんだと思いますが。確実に精神が鍛えられそうですね。
そうそう、座禅修行の体験とかあるみたいですよ。
興味ある方はぜひ。そして、あとで感想をこっそり教えてください。
福井県民のソウルフードであり、その発祥だというB級グルメがあります。それが、ソースカツ丼。
まぁ、福井県民がそう言ってるだけなので真相は定かではありませんが、ヨーロッパ軒という有名な老舗があるので行ってみました。
ちょっとソースが甘ったるい感じがしましたが、美味しかったです。これで1,050円。