青森〜秋田〜山形編

四日目。ひたすら南下して、この日は秋田の南部まで行きました。
目が覚めたら風はだいぶおさまっていました。
北方面。晴れていれば北海道がばっちり見えたはずなのですが。うーん残念。
竜飛岬と言うと、すぐ真下に青函トンネルがとおってるんですよね。
プロジェクトXで見ましたが、工事はきわめて難航し、たくさんの犠牲者を出したそうです。
その慰霊碑が近くにありました。ご冥福をお祈りします。
さて。竜飛岬に来た目的は階段国道に行くためでした。
国道339号線。竜飛岬にある一部区間が階段なんです。
もちろん階段が国道になっているのは日本でここしかありません。
こんな感じ。もう少し下ると普通に民家があります。
下りきった場所。全部で362段あるそうです。
竜飛岬と言えばもうひとつ。津軽海峡冬景色ですね。
二番の歌詞の出だしに登場します。
青函トンネルがまだなかった時代、青森と北海道を結ぶ唯一の手段、青函連絡船。その連絡船から竜飛岬を見たという歌ですね。なんだか時代を感じます。

弘前さくらまつりへ。
岩木山がよく見えます。
弘前城のさくらは、ちょうどGW頃に見頃を迎えます。
日本三大桜の名所らしく(行ったときは知りませんでした)、GWに訪れたいスポットのランキングで堂々の第一位だそうです。
どうりで人がめちゃめちゃ多かったわけだ…。
弘前城、ずいぶん小さかったです。
お気に入りの一枚。
お堀ではボートにも乗れるみたいです。
桜に囲まれながら…優雅ですね。
白神山地へ。
この旅でもっとも楽しみにしていた場所がここ。
白神山地は、1993年に日本ではじめての世界遺産として登録されました。
登録理由は、ブナの原生林が手つかずの状態で、世界最大級の規模で残されているから。
手つかずの自然ということは、非常に多くの動物や植物が本来あるべき姿を保って生息しているんですね。調和のとれた生態系があり、それは決して侵されてはいけないものだということです。
確かにブナだらけ(笑)
遊歩道には普通に雪が残っていました。
暗門の滝という名勝があるのですが、そこへの遊歩道は通行止になっていました。
なのであまり広いエリアを歩けませんでしたが、雪解けで水びたしになっている場所があり、靴もパンツもでろでろになって帰ってきました…。
水がおいしかったです。そういや白神山地の水って、売ってますよね。ペットボトルで。

秋田に入り、横手で横手焼きそばを食べてきました。
横手焼きそば。2009年開催の第4回B-1グランプリ(B級グルメの祭典)の王者。
もともと、駄菓子屋から発祥したそうですよ。たしかに、目玉焼きと福神漬けがいかにもそんな感じがします。
昔からやっている店のほうがいいだろうと思って入ったお店で、案の定というか、おっちゃんから横手焼きそばにまつわるいろいろな話を聞けました。
というか、こちらが観光客だとわかるとほぼ一方的にしゃべり続けていました(笑)

もう少しだけ走り、この日は秋田県最南端の道の駅で寝ました。

最終日。長い長い一日となりました。
山形には、そば街道と呼ばれる場所が三つあるのですがそのうちのひとつ、最上川三難所そば街道。村山市にあります。
そこの後楽園そばというお店に入りました。
麺のコシが半端なく、今まで食べたそばの中で文句なしで一番美味しかったです。
米沢市内でちょっと寄り道。名前が変わってましたが、僕が卒業した自動車学校。
大学生のとき、合宿でここに免許を取りにきました。
路上に出て最初の交差点。路上教習では必ず最初に通るんですが、右折しようとしたらど真ん中でエンストしてめちゃめちゃテンパった思い出の交差点。
あれからもう五年。時が経つのは早いもんだ。運転もずいぶんうまくなりました。

そっからはひたすら運転。ただただ下道を走り、家を目指しました。
会津若松からは、往路と同じ道を走行。
途中ちょっとだけ仮眠して、首都高に乗り、最後だけは高速を使って帰りました。家に着いたのは、たしか明け方の四時か五時ぐらいでした。

五泊五日と変則的な弾丸ツアーとなりましたが、振り返ると充実した旅だったと思います。
実に2,300kmほど走りました。
正月の中国地方と合わせると、それだけで約5,000km。ちょっと走りすぎな気がしますね、この年は。
さて、この旅を終えた時点で、全国制覇まで残すはついに富山と九州6県(福岡以外)だけになりました。
ということで、次の旅行記は富山です。