
◇◆ 行程 ◆◇ |
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■1日目 |
自宅 ⇒ (一般道) ⇒ 松原湖高原オートキャンプ場 |
■2日目 |
松原湖高原オートキャンプ場 ⇒ 本沢温泉雲上の湯 ⇒ (一般道) ⇒ 自宅 |
長野県に、通年営業としては日本最高所(2,150m)にある露天風呂があります。
それが、本沢温泉の野天風呂「雲上の湯」。
最短でも1時間は歩かないとたどり着くことができない、まさに秘湯中の秘湯。
ここもだいぶ前から行きたいと思っていたところで、行くなら時間がある今のうちだと。
バイクで行くことと、現地で一泊することを考え、最も暑い7月下旬を選んで行くことにしました。

この辺りまで来ると、さすがに涼しい。バイクで走ってると少し肌寒いくらい。標高はだいたい1,300mくらい。


今日はそこのキャンプ場で一泊。ここからなら本沢温泉も近いので。
ここまで、家から170km。5時間かかりました。

毎分240リットルとずいぶん湯量が豊富で、なんと源泉かけ流し。
露天風呂からは八ヶ岳の山並みが一望できます。この開放感がたまりませんでした。また行きたいな。

この日はさすがに平日だけあって、キャンプサイトは貸切状態でした。4つあるキャンプサイトのうち、僕が使ったのは第2サイト。管理棟に一番近い第3サイトには2〜3組くらいお客さんがいました。
このキャンプ場、バイクは1台840円。ちなみにクルマでテント持ち込みだと1台5,250円。

夕食にパスタを作り、その後温泉入りました。ランタンを持ってなかったので、本気で真っ暗で何もできなかったので20時半には寝袋に入ってました。たまにはこんな生活もいいよね。
予約不要で、静かで、広々としてて、温泉がついててなかなかいいキャンプ場でした。
標高1,000m以上あるので明け方は少し寒かったけど。
5時半起床。朝食を摂り、7時に出発。


クルマで行ける舗装路はここまで。RV車や4WDはもう少し行けますが、道が悪いのでクルマのためにはここに置いて行ったほうが無難だと思います。
ここの案内板には、ここから本沢温泉まで徒歩2時間半と書いてありました。果たしてどれぐらい短縮できるだろうか。


「無理ですから」のくだりが、小学生みたいな文章力でウケたw

ここから先はどんなクルマも進むことができません。
この10分間が、かなりの急勾配で相当体力削られました(;´Д`)

でも、スタートの案内板によるとここまでが1時間だったから、残り1時間半が正解な気がする。
1時間だけど、実際は25分で着いちゃったんですけど…。

ゲート手前のような急勾配がなかったのであとはもう楽ちんでした。平日の朝早いせいか、この日は登山客にはほとんど出会いませんでした。

いつも目安の7〜8割くらいの時間で登ることが多いけど、半分の時間で登ったことはさすがに初めてでしたね。まぁ、目安なんてそんなもん。ちっともあてにならない。
後方に見える山は、硫黄岳の爆裂火口。

泊まると、一泊二食、個室で9,400円みたいですね。
登山口から近いから日帰りで充分かな。

そう言えば、ただでさえ涼しいうえに1時間ちょっとしか歩かなかったから、ここまでほとんど給水なしで済みました。

するとこんなステキな記念券がもらえました。


ただ、ここまで来るほどの温泉愛好家や登山家にそんなことをする人がいるとは思えませんし、これを読んだ方もそのようなことはしないでくださいね。
こういう貴重な秘湯は守っていかなければいけませんから。

泉質は硫化水素泉、pHは2.3と公式ページに書いてあります。
2.3!?
すさまじいほどの強酸じゃないか。体は大丈夫だろうか。

あった!これか!

そこには大自然に囲まれた浴槽だけがただあるのみ。
そして当たり前のように混浴。源泉かけ流し。
秘湯である条件をカンペキに満たしています。
平日にしてよかった。誰も来ない貸切状態。硫黄岳の爆裂火口を眺めながら白濁した硫黄泉に浸かる悦び。
5時間かけてバイクで来て。さらに1時間20分ほど歩き。それでも来てよかった。
標高2,150m。日本一高い場所にある露天風呂に今入ってるんだなぁ。そんなことをしみじみと思いました。

おや?

虹だ!
もうね、感動で涙が出そうになりましたよ。

でも、思ったよりもマイルドで、ピリピリすることもなかったし湯ただれすることもありませんでした。
結局20分ほど浸かりましたが、本当にいいお湯でした。
あ、この山肌が黄色いのは硫黄の成分です。そこらじゅうで硫黄の香りがしました。
帰りは65分で下山。帰る支度をしてたら雨雲がもくもくと。ぽつぽつ雨が降り出したので慌てて走り出したら一気に雨が降ってきました。
すぐに雨雲を抜けてしまったのでほとんどくらわずに済みました。またしても運がよかったです。
本沢入口に着く直前に登りはじめの家族に出会いましたが、きっとあの人たちは雨の中登っていったんだろうなぁ。