◇◆ 行程 ◆◇ |
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■1日目 |
(鶴見線) ⇒ 海芝浦 ⇒ (総武線) ⇒ 木更津 ⇒ (久留里線) ⇒ 亀山温泉 ⇒ 木更津 |
知床に行ったときに使った青春18きっぷが一回分あまっていたので、それを使った日帰り電車旅を検討していました。
日帰りだとそんなに遠くまで行けないことと、あと同じルートを往復するのは面白くないので、そんな理由からわりとあっさり房総半島一周旅行が決まりました。
鶴見線という京浜工業地帯を走るローカル線があるのですが、その終点に「海芝浦」という駅があります。
鶴見線に乗ったことがなかったのと、この海芝浦に行ってみたかったので、朝少し早く出て寄り道しました。
芝浦という名のとおり、駅前には東芝の事業所。
というか、東芝の従業員のための駅なんですね。改札の向こうは東芝なので、入構証を持ってない人はおそらく取引や商談でないと入れないんじゃないかと思います。
鶴見線。なにげに(当時の)新型車両が使われていました。
この旧い感じがたまりません。
実は東芝だけじゃなく、こんな公園もあるんです。しかもホーム直結。なんでも、東芝がこの駅に来る一般客向けに造成、開放しているとのこと。
開園前なので入れませんでしたが。
この海芝浦駅。その名のとおり、目の前が海なんです。つまり言ってしまえば、海と東芝しかありません。
ちなみにこの橋は「鶴見つばさ橋」。ベイブリッジのおとなりの橋で、大黒ふ頭と扇島をつないでいます。
このとおり。ほとんど海の上に駅があると言っても言い過ぎではない気がする(汗)
この近辺の工場勤務の人のための路線であることが時刻表からはっきりとわかりますね。
ちなみに土日の終電は20時55分。
これを逃すと、次の日の朝まで駅から一歩も出られないことになります。
さて、寄り道も終わったところで先へ進みます。
品川で総武線に乗り換え、上総一ノ宮まで来ました。ここから外房線、安房鴨川行に乗ります。
安房鴨川で内房線に乗り換え、木更津まで来ました。
ここまではひたすら移動。海芝浦から実に5時間半くらいかかってます(笑)
おなかすいたので、駅のベンチでお昼にしました。
朝、鶴見駅で買っておいた駅弁。横浜名物、崎陽軒のシウマイ弁当。
さて、木更津から久留里線に乗ります。
久留里線は、木更津を起点に房総半島の内陸部に向かって走るローカル線で、なんと首都圏なのにいまだにディーゼル車。鉄道マニアってこういう路線大好きなんですよねぇ。
途中の久留里駅にて。久留里線の車窓は、田園地帯からやがて山間部へといたるのどかな景色でした。癒されました。
しかし、途中の駅でものすごい数のカメラ小僧がいたのにはビックリ。鉄男に大人気の久留里線。そりゃそうだよなぁこんな車両だもん。
終点の上総亀山駅に到着。少し歩くと線路が終わってました。停まっているのは乗ってきた電車。
この終点の上総亀山、山の中だから別に大したものはないんですが、亀山湖という湖があります。
そして湖の奥に見える建物は、一軒宿の亀山温泉ホテル。
実は久留里線に乗ったのは、半分はここの温泉に入ることが目的。
亀山ダム。千葉県でナンバーワンの貯水量だそうな。
ここの温泉はちょっと変わっていて、なんと湯がチョコレート色。
詳細はホテルのWebページに載っているのでそちらに譲りますが、この珍しい湯に入れただけでも来た価値があったと思いました。
ですが、場所が場所なだけに、あまりお客さんが入ってなさそうな感じでした。建物もだいぶ老朽化してたし。
いい温泉を持っているだけに少し将来を心配してしまいましたが、この旅行記を書いている現在(2012年6月)、ちゃんと存続しておりました。安心しました。
久留里線で木更津に戻り、中の島大橋を見に行ってきました。
高さ27メートル、日本一高い歩道橋です。
橋から木更津市街地を望む。
木更津と言えばアサリが名物。
夕食はアサリを食べようと最初から決めていました。
「宝家」という老舗でいただいたアサリ御膳。いいお値段でしたが美味しかったです。
18きっぷを買うときは基本的に遠くに行くときなので、今回のような日帰り旅行は逆に新鮮でした。
駅弁買って、鈍行に揺られながらのんびりと車窓の風景を眺める。首都圏に住んでながら、こういうことができる場所が意外と近くにあるんだということが発見であり収穫でしたね。